kumagaya
researches no.06
自分の困りごとを、
研究テーマに
当事者研究の学術的拠点
障害や病気、貧困や子育て、仕事など、様々な苦労を抱えた本人が、専門家や支援者に任せきりにせずに、自らの苦労のメカニズムや対処法について、似た苦労を持つ仲間とともに研究する当事者研究。
私たちは、日本で誕生したこの当事者研究について研究を進めています。当事者研究を実践するとともに、そこで産み出された仮説をもとに、他の領域の研究者とともに懸賞実験をしたり、支援技術を開発したりしています。
また、当事者研究を行うことが、本人や組織にどのような影響を与えるかについても調べています。
さらに、その普及と社会実装を進めるため、当事者研究の歴史、理念、方法を学ぶことのできる教材やワークショップを開発したり、当事者研究の先行研究を共有・検索可能にするために、当事者研究エピソードバンクを開発しています。加えて、キャンパス内のインクルーシブ人材を養成する教育活動として、大学院生向けに、
- 自助とピアサポートの方法を知る
- ユーザー・リサーチャーと研究の共同創造を行えるようになる
- インクルーシブな研究室の実現に向けた提案を行えるようになる
という 3 つの目的のもと当事者研究を学ぶ講義を開発し実施しています。
学部生向けの講義、教員向けの FDも、他部局と連携し開発しています。